ブログ

Blog

カウンセリングの方法。カウンセリングルーム?それとも、オンラインカウンセリング?

目次

カウンセリングの方法

カウンセリングには個人カウンセリング、カップルカウンセリング、親子カウンセリング、家族カウンセリング、グループカウンセリングなどの種類があります。カウンセラーは通常一人か二人ですが、クライエントの数はそれぞれ異なります。

今回は基本の個人カウンセリングについて説明します。カウンセラーとクライエントが一対一で会うカウンセリングです。個人カウンセリングを大きく分けると次のような方法があります。

対面カウンセリング

カウンセラーとクライエントが直接会って話をする一般的なカウンセリングです。病院やクリニックなどにあるカウンセリングルーム、個人や法人で運営しているカウンセリングルーム、カウンセラーによってはレンタルオフィスなどを借りてカウンセリングを行なっている場合もあります。直接会うことで、五感を通して相互理解をすることができます。いつものカウンセラーの柔らかい雰囲気や態度に安心できたり、毎回同じカウンセリングルームを訪問することで心が安定したり、カウンセラーが教えてくれるリラックスやストレス解消法などを一緒に練習することもできます。

カウンセラーにとってもクライエントの心理状態によく気づくことができます。クライエントが言葉では「大丈夫です」と言っていてもなんとなく元気がないことが分かったりします。言葉では語らないクライエントの心理に寄り添い、適切な介入を行うことができます。分かってもらえる人と実際に同じ時と空間を過ごすというのはとてもメリットが大きいです。

しかし、クライエントによってはカウンセラーと実際に会うだけで緊張してしまう人もいます。緊張しても大丈夫だということを学ぶことは大切ですが、いつまでも緊張の度合いが大きい時は対面でカウンセリングを行うには刺激が強すぎるのかもしれません。クライエントによってはエネルギーが少なく外出するのも大変な人もいます。このような場合には対面のカウンセリングはハードルが高いかもしれません。

電話カウンセリング

電話でカウンセリングを行います。電話相談とも呼ばれます。電話相談の良いところは家にいながらも相談できることです。カウンセリングルームまで行くのが困難な場合はとても便利です。対面でカウンセラーと会うととても緊張してしまう人にとっても助かります。人と会うことは怖いけれど声だけならば大丈夫という人もたくさんいます。また、電話はすぐに切ることができます。長く人と話していると疲れてしまう人や、対人関係の距離感が繊細な人にとっては安心できる方法です。

電話カウンセリングは緊急の手段として使われる場合が多いです。つらくてたまらない時、誰かに話を聞いてもらいたい時、ひとりぼっちで寂しい時、いじめや虐待を受けている時、電話があればすぐに相談できます。緊急手段としての電話相談は、電話料金以外は無料の場合が多いです。また、匿名で相談することもできます。つらい時には電話相談することをお勧めします。

電話相談のデメリットは、電話がつながりにくいということです。何度も電話してもつながらないと心理的な負担になります。また、無料の電話相談では同じカウンセラーと定期的に話をすることが難しいです。有料での電話相談では通常のカウンセリングと同様に担当カウンセラーと時間を決めて電話カウンセリングができます。カウンセラーにとってはクライエントの声だけが頼りなので、クライエントの表情や顔色、全体の雰囲気を理解することは難しいです。

メールカウンセリング

メールで相談するカウンセリングです。元々は手紙をやりとりすることでカウンセリングを行なっていました。いわゆる文通です。その後手紙の代わりに電子メールを使うようになり、最近ではLINEやSNS、チャットなどを使ったカウンセリングが盛んです。動画を使ったカウンセリングもあります。クライエントが送った相談内容に関してカウンセラーが動画の中で返事をします。カウンセラーの表情や雰囲気も伝わります。動画でリラックス法などを学ぶこともできます。

メールカウンセリングのメリットは、いつでも好きな時に見ることができたり、返事をすることができるということです。メールの文字や動画を何度も見ることで、カウンセラーが伝えていることの理解を深めることができます。また、直接会ったり声を聞いたりしなくてもよいことで安心できる場合もあります。自分のペースでカウンセリングを受けることもできます。

デメリットは、カウンセラーに会えないことです。もっと親しくなりたい信頼したいと思っていても、直接会って話せたり電話で声が聞けないと距離がなかなか埋まりません。また、リアルタイムではないのでズレが生じることです。直接会ったり話したりしていればズレや誤解があってもすぐに修正することができますが、オンデマンドではそれができません。

オンラインカウンセリング

ZOOMやMEET、Teamsなどのウェブ会議システムを利用したカウンセリングです。新型コロナウイルスの感染拡大でオンラインカウンセリングが増えました。対面でカウンセリングをしていたカウンセリングルームでもオンラインでのカウンセリングに切り替えたところもたくさんあります。

オンラインカウンセリングのメリットは、リアルタイムに映像を見ながらカウンセリングをすることができることです。カウンセラーとクライエントがお互いに相手の顔を見て話せることで、対面でカウンセリングをしている時と同じような臨場感を持つことができます。クライエントにとっては画面の向こうにカウンセラーがいて、話を聞いてくれていることがわかるので安心できます。

カウンセラーにとってもクライエントの顔の表情、姿勢、体の動きなどが見えるので、言外の心理状態を理解することもできます。また、カウンセリングルームにいなくてもカウンセリングを受けられるというのも大きなメリットです。リモートワークと同じように今後も定着していくと思われます。

デメリットは、画面では見えないところがあることです。顔の表情や肩の力の抜け具合からクライエントがリラックスしているように見えても、手を握りしめていたり、足に力が入っている場合があります。画面越しなので伝わる情報に制限があることは否めません。また、実際に対面で会わないので心理的距離が遠く、カウンセラーとクライエントの信頼関係を築くのに時間がかかる場合もあります。

オンラインカウンセリングは新しい生活様式のカウンセリングなので、これからどんどん増えていきます。今後、上記のデメリットを少なくするために、対面カウンセリングとオンラインカウンセリングを組み合わせたハイブリッド型が発展する可能性があります。例えば、普段はオンラインでカウンセリングをしていて、数ヶ月に一度カウンセリングルームで会うなど、さまざまなバリエーションがあります。もちろん、新しいカウンセリングの方法は、その効果を検証していく必要があります。

まとめ

カウンセリングの方法は、大きく分けると4つの方法があります。

1.対面カウンセリングは、実際にカウンセラーとクライエントがカウンセリングルームなどで会ってカウンセリングをする方法です。一般的なカウンセリングの方法です。

2.電話カウンセリングは、電話を通してカウンセリングを行う方法です。緊急手段で使われる場合が多いです。

3.メールカウンセリングは、メールやチャット、動画などでカウンセリングを行います。オンデマンドで自分のペースで相談することができます。

4.オンラインカウンセリングは、コロナ禍で著しく発展してきた方法です。ウェブ会議システムを利用して画面を通してリアルタイムにカウンセリングを行います。

それぞれメリット・デメリットがあります。各説明をご覧ください。

カウンセリングを受けたい時は

この記事を書いているのは臨床心理士と公認心理師の資格を持つカウンセラーです。カウンセリング歴は25年以上あり精神科や心療内科にも勤務してきました。また、大学で心理学の講義もしています。

専門はトラウマ解消です。身体指向カウンセリングのソマティック・エクスペリエンシング®️(SE™️)を実施する資格を持っています。トラウマが根っこにあると悩みや症状がなかなか解消されません。しかし、多くの人は自分にトラウマがあると気づいていません。トラウマから解放されて人生100年時代を健やかに生きましょう。

カウンセリングルームは、茨城県の筑西市にあります。法人が運営しているカウンセリングルームです。ZOOMを利用したオンラインでのカウンセリングも行なっています。

SHARE
シェアする

ブログ一覧

ページの先頭へ