なぜ緊張するんだろう?それを緩める方法は・・・

目次
- ○ はじめに
- ○ 意識より先に危険を察知する「ニューロセプション」
- ○ 神経系の3つのモード(緑・赤・青)
- ○ 朗報!「神経可塑性」で安心モードは育てられる
- ○ 今すぐできる!「緑さん」を育む4つのエクササイズ
- ○ 穏やかさの波及:あなたの安心は広がる
はじめに
「頭では大丈夫だとわかっているのに、なぜか体がずっと緊張している」 そんな経験、ありませんか?
大勢の前でのスピーチや初対面の人との会話など、とっても緊張する場面がある一方で、親友やペットといるときは安心できる。この違いは一体どこから来るのでしょうか?
今回は、私たちの体にある、すごいシステム=「ニューロセプション」の秘密と、誰でも簡単に体を「安心モード」に切り替えられるエクササイズを紹介します。
意識より先に危険を察知する「ニューロセプション」
頭(思考)と体(感覚)がバラバラになってしまう原因、それは「ニューロセプション」というシステムにあります。
ニューロセプションとは、私たちが「あ、なんかやばいかも」と頭で意識するよりもずっと早く、体が自動で「ここは安全か?危険か?」を判断してくれる、「超高性能なレーダー」のようなものです。
相手のちょっとした表情の変化や声のトーン、その場の空気などを一瞬で察知し、無意識のうちに体の反応を引き起こします。だから「頭では大丈夫だと思っていても、体が先に危険信号をキャッチして緊張してしまう」ということが起こるのです。
神経系の3つのモード(緑・赤・青)
ニューロセプションの判断によって、私たちの神経系は大きく3つのモードに切り替わります。
緑さん(安全モード)
心も体もリラックスしている状態。
人と話したり、遊んだりすることを楽しめ、色々なことに興味が湧きます。
赤さん(危険モード)
「戦うか逃げるか」の臨戦態勢。
心臓がドキドキし、体に力が入り、すぐ動けるようにエネルギーを全開にしています。
青さん(命の危機モード)
戦うことも逃げることもできない時のシャットダウン状態。
頭が真っ白になり、声が出ず、動けなくなってしまいます。
朗報!「神経可塑性」で安心モードは育てられる
「自分はすぐ赤さんや青さんになってしまう」と落ち込む必要はありません。
私たちの神経には「神経可塑性(かそせい)」という性質があります。これは、筋トレで筋肉が育つように、神経の反応パターンも日々の練習によって変えていけるということです。
つまり、意識的に「緑さん(安心モード)」を呼び出す練習をすれば、自ら安心への新しい道を作っていくことができるのです。
今すぐできる!「緑さん」を育む4つのエクササイズ
それでは、体を安心モードに切り替えるための、簡単で実践的なエクササイズを4つご紹介します。
ステップ1:顔(三叉神経をリラックス) 両手の指先で、こめかみ、頬、顎のあたりを優しくマッサージします。力を入れすぎないのがコツです。顔の神経がほぐれることで、脳に安心シグナルが届きます。
ステップ2:耳(迷走神経を刺激) 耳たぶをそっとつまんで、優しく上下に引っ張ったり、ゆっくり回したりします。耳への刺激は、リラックスを司る「迷走神経」へのスイッチを押します。
ステップ3:首(安全を体に教える) ゆっくりと首を回します。「ここは安全だよ」と体に教え込むように、周囲の安全を確認しながら、目に入るものの中から好きなものを探してみましょう。
ステップ4:声(振動で内側から鎮める) 船の汽笛のように「ぼー」と低く長い声を出してみてください。喉や胸のあたりがジンジンと振動するのを感じるはずです。この内側からの振動が、自分を落ち着かせる信号になります。
穏やかさの波及:あなたの安心は広がる
このエクササイズを続けて「緑さん」の状態でいる時間が増えると、あなた自身の表情や声が自然と穏やかになります。
すると相手のニューロセプションがあなたの穏やかな様子を「この人は安全だ」というサインとして無意識に受け取るのです。結果として、相手の警戒心も和らぎ、お互いに心を開きやすい関係が作りやすくなります。
あなたの「笑顔や穏やかな声」は、相手の神経に直接届く「安全の招待状」なのです。
ニューロセプションと神経系の仕組みを知るだけで、自分の体の反応に対して少し優しくなれる気がしませんか?
今日紹介したエクササイズは、ちょっと緊張した時や、夜寝る前のリラックスタイムに1分やるだけでも効果があります。続けていくと、緑さんの神経が育っていきますよ。(3から6ヶ月続けるのが理想的です)
ぜひ今日から、あなたの毎日の中で「緑さんの安心モード」を育んでみてくださいね。
